クラウドゲーム市場は、近年、急激に成長している分野です。
スマートフォン到来の時と同じように、やがてクラウドゲームは今までのゲームビジネス全体の前提を覆す存在となる可能性があります。
そんな可能性を秘めているクラウドゲームサービスでは、AmazonやMicrosoftなどの大手企業が参入しています。
なかでも、本記事では大本命と注目されているGoogleが提供している「Stadia」を徹底解説していきます!
- Google「Stadia」について詳しく知りたい
- 日本の実装日を知りたい
- 最新の開発状況について知りたい
本記事を読めば、Stadiaを利用するべきかどうかを判断できるようになりますよ!
Contents
Google「STADIA」とは
運営会社 | Google LLC |
---|---|
サービス開始日 | 2019年11月19日 (日本を含まない世界14カ国) |
日本の提供予定日 | 未定 |
プレイ環境 | Google Chrome(スマホ、タブレット、PC) ※「Chromecast Ultra」を使えば、テレビ画面で遊べる |
料金 | Stadia Pro:月額9.99ドル(約1100円) Stadia base:月額無料 |
公式サイト | Stadia |
「Stadia」は、Googleが提供しているクラウドゲームサービスです。
Stadiaを利用するには、StadiaアプリまたはGoogle Chromeが使えれば、お持ちのスマホやタブレット、PCからプレイできます。
また、「Chromecast Ultra」を使ってテレビ画面でゲームプレイも可能です。
インストールやダウンロード、更新を待たずにインターネットさえあればどこでもゲームがプレイできます。
日本での実装はいつから?
Stadiaは2019年11月にサービスの提供が開始されましたが、残念ながら日本での提供はまだされておらず、日本を含まない世界14カ国でローンチされています。
2020年12月には、新たにヨーロッパ(オーストリア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スイス)の8カ国が追加され、現時点では22カ国になっています。
Stadia専用ゲームの開発を中止を発表

SG&Eは、ストリーミングサービス用の独占コンテンツの制作を専門としていたGoogleの社内開発チームです。
クラウドゲームは基本的に既存のゲームを購入して各デバイスでストリーミング配信する形式ですが、SG&EではStadia独自のゲームを開発していました。
しかし、クラス最高のゲームをゼロから作成するには、何年もかかり、多大な投資が必要であり、コストは急激に上昇している点を踏まえ、SG&Eの縮小が決定しました。
Google「Stadia」の特徴
Google「Stadia」の特徴を3つご紹介します。
- デバイスを選ばず、どこでもゲームプレイ可能!
- 「Stadia」専用コントローラーを提供
- YouTubeから5秒でゲームを起動
デバイスを選ばず、どこでもゲームプレイ可能!
今までゲームをプレイするには、ゲーム機本体やゲームソフトを購入する必要がありました。
しかし、クラウドゲームは、クラウド上にゲームデータを保存するため、PS4やXboxのようなゲーム機やゲームソフトが必要ありません。
Stadiaは、NetflixやSpotifyのような動画や音楽をストリーミングする方法と同様に、ストリーミング配信でゲームをプレイするため、お持ちのパソコンやスマホでどこでもプレイすることができます。

「Stadia」専用コントローラーを提供

Google「Stadia」では専用のコントローラーが提供されています。
価格は69ドル(約7,400円)で、コントローラーにはマイクが内蔵されていて、Googleアシストを活用することも可能です。
他にも、YouTubeへのシェアボタンから、すぐに動画配信ができるようになっています。
専用コントローラーでは、Wi-Fiを通して、直接インターネット上のゲーム機に接続するため低遅延で操作可能です。
YouTubeから5秒でゲームを起動

好きなゲーム実況者のゲームを見ていて「自分も参加したいなぁ」と思ったことはありませんか?
Google「Stadia」では、YouTubeでゲーム実況者がライブ配信しているゲームをわずか5秒で起動できます。
この機能を使えば、憧れのゲーム実況者のライブ配信にすぐ参加できるようになります。
Google「Stadia」の料金は?

Google「Stadia」がいくらで利用できるのか気になるところですよね。
料金設定には、月額9.99ドルの「Stadia Pro」と月額無料の「Stadia base」の2つプランがあります。
先にローンチされている海外では、「Stadia Pro」のみが提供されており、「Stadia base」はまだ準備中となっています。
「Stadia Pro」と「Stadia base」比較
プラン | 料金 | 無料ゲーム | 解像度 | フレームレート | サウンド |
---|---|---|---|---|---|
Stadia Pro | 月額9.99ドル (約1100円) |
あり | 最大4K | 60fps | 5.1chサラウンドサウンド |
Stadia base | 月額無料 | なし | 最大1080p | 60fps | ステレオサウンド |
「Stadia Pro」にはフリーゲームがついてくる!

Google「Stadia」の対応デバイスの互換性
iPhoneやiPadではアプリ対応はしていませんが、Safariを利用することでプレイできます。Android端末では、現在以下の端末に対応しています。
- Pixel 2, 2XL, 3, 3XL, 3a, 3a XL, 4, 4XL, 4a, 4a (5G), 5
- Samsung S8, S8+, S8 Active, Note 8
- Samsung S9, S9+, Note 9
- Samsung S10, S10+, Note 10, Note 10+
- Samsung S20, S20+, S20 Ultra
- OnePlus 5, 6, 7, 7 Pro, 7 Pro 5G, 8, 8 Pro
- OnePlus 5T, 6T, 7T, 7T Pro, 7T Pro 5G, 8T
- OnePlus Nord, N10 5G, N100
- Asus ROG Phone, ROG Phone II, ROG Phone III
- Razer Phone, Razer Phone II
- LG V50 ThinQ, V50S ThinQ, V60 ThinQ, G7 ThinQ, G8 ThinQ, Wing
すべて公式「Stadia Help」を参考に記載していますが、上記リストに表示されていないAndroid端末も多く利用できるようです。
各種ゲームパッドとの互換性
ゲームパッドタイプ | Google Chrome(バージョン77以降)の場合 | Android10.0以降でサポートされている電話 | Chromecast Ultraを搭載したテレビ |
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Stadiaコントローラー | USB&Wi-Fi接続 | USB&Wi-Fi接続 | Wi-Fi接続 |
キーボードとマウス | USB&Bluetooth接続 | 非対応 | 非対応 |
DualShock4コントローラー | USB&Bluetooth接続 | USB&Bluetooth接続 | 非対応 |
XboxOneコントローラー | USB&Bluetooth接続 | USB&Bluetooth接続 | 非対応 |
XboxOneエリートコントローラー | USB接続 | USB接続 | 非対応 |
Xboxアダプティブコントローラー | USB&Bluetooth接続 | USB&Bluetooth接続 | 非対応 |
Xbox360コントローラー | USB接続 | USB接続 | 非対応 |
SwitchProコントローラー | USB&Bluetooth接続 | 非対応 | 非対応 |
Google「Stadia」の日本上陸までが待ち遠しい
クラウドゲーム市場は、2019年の3億600万米ドルから2024年には31億700万米ドルに達すると予測されており、AmazonのLunaやMicrosoftのXCloudなど大手企業が続々と参入しています。
クラウドゲーム市場は、主に先進的で革新的なスタートアップ企業によって牽引されていましたが、大手企業が独自のクラウドゲームサービスを開始したことで、市場は成熟期を迎えようとしています。
まだ日本で実装されていないStadiaですが、大手企業であるGoogleが開発しているクラウドゲームサービスということで、ゲームストリーミングの未来の可能性にワクワクが止まりません。

