クラウドゲームサービスを知っていますか?
クラウドゲームサービスは、ソニーの「PlayStation Now」やSoftBankの「GeForce NOW Powered by SoftBank」など、日本でも既に実装されているサービスです。
確かに、実際にクラウドゲームサービスを”利用するメリット”や”どんな仕組みなのか”分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで!今回はクラウドゲームサービスの仕組みから利用するメリット・デメリット、クラウドゲームサービスを提供している会社まで徹底解説します。
- クラウドゲームについて知りたい
- 利用するメリットを知りたい
- おすすめのクラウドゲームサービスを知りたい
本記事を読めば、クラウドゲームについて深く理解し、利用すべきサービスなのか判断できるようになります!
Contents
クラウドゲームってなに?
クラウドゲームはざっくりと言えば、高スペックなPCやスマートフォンではなくても快適にゲームがプレイできるサービスです。
では、なぜ低スペックなPCやスマートフォンで快適なゲームプレイが可能になるのかクラウドゲームの仕組みについて解説していきます。
クラウドゲームの仕組み
クラウドゲームでは、ゲームデータをストリーミング方式で受信してプレイします。
ストリーミングとは、動画配信サービス「Netflix」や音楽配信サービス「Spotify」のようにコンテンツをダウンロードしながら再生する技術のことです。
クラウドゲームでは、ゲーム自体をクラウド上に保存しゲームの処理や実行をすべてサーバー上で行います。
ユーザーはサーバーから送られてきたゲームの映像の操作だけを行うため、高性能PCやスマホを必要としないわけです。
クラウドゲームのメリット・デメリット
クラウドゲームのメリット
メリット1.ゲーム機やゲームソフトが必要ない
クラウドゲームは、クラウド上にゲームデータを保存するため、PS4やXboxのようなゲーム機やゲームソフトが必要ありません。
やりたいソフトがあるからと言って、専用の据え置きゲーム機を購入する必要なく、クラウドゲームサービスではあらゆるゲームをプレイできます。
メリット2.複数のデバイスでプレイできる
クラウドゲームはサインインさえしてしまえば、PC、スマホ、タブレットなどあらゆるデバイスからプレイできます。
ゲーム用にデスクトップPCを用意している場合でも、ちょっとした外出先や友達と集まってスマホで一緒にプレイするなんてことも可能です。
メリット3.デバイスのスペックに影響なくプレイできる
クラウドサービスは、安定したネットワーク環境さえあれば、使用するデバイスのスペックに影響なく快適にゲームをプレイ可能です。
負荷の大きいゲームをプレイするとなりやすい画面のカクつき、スマホやPCが熱くなるなんてこともなくなります。
クラウドゲームのデメリット
デメリット1.ネットワーク環境は整える必要がある
クラウドゲームはストリーミング方式での受信になるため、自身で安定したネットワークを整える必要があります。
有線を使用することで安定した回線にすることは可能ですが、クラウドゲームのメリットである”どこでもプレイできる”という点において矛盾が生じてしまいます。
格闘ゲームやFPSをクラウドゲームでやる場合は、コンマ秒での遅延がプレイに影響する可能性があるため、5G環境が整うまでは注意が必要です。
デメリット2.対応したゲームタイトルしかプレイできない
クラウドゲームサービスでは、各サービスが対応しているゲームタイトルしかプレイすることはできません。
現在、日本でサービスが提供されているソニー「PlayStation Now」では、PS3やPS4を中心に400タイトル以上のゲームが用意されています。
同じく日本でサービス提供されている、SoftBankの「GeForce NOW Powered by SoftBank」では「Steam」「Uplay」「Blizzard Battle.net」ストア製品を中心に600タイトル以上のゲームが対応しています。
もちろん、ゲームタイトルは続々と追加され今後も増加する見込みですが、サービスに加入する前に、自分がプレイしたいゲームタイトルがサービスに含まれているのか確認した方がよいでしょう。
デメリット3.サービス終了する場合がある
これはサブスクリプション型のサービス全部に言えることですが、クラウドゲームサービスが終了した場合、ゲームをプレイできなくなるため注意が必要です。
据え置きのゲーム機やゲームソフトは手元に残りますが、クラウドゲームサービスの場合、データが消滅する可能性があります。
ただし、クラウドゲームサービスには2つの種類があります。
- プレイ環境だけを提供(ゲームは別途購入)
- プレイ環境とゲームをセットで提供(ゲームは月額料金込み)
SoftBank「GeForce NOW Powered by SoftBank」はゲームソフトが別途購入が必要で、契約解除後もセーブデータが残り続きをプレイすることができます。
しかし、ソニー「PlayStation Now」は月額料金にゲームが含まれているため、契約解除後はゲームをプレイできなくなってしまいます。
クラウドゲーム市場には大手企業が多く参入しているため、どの企業も撤退する可能性があることを念頭に入れておく必要があります。
クラウドゲームの市場規模と今後の成長
クラウドゲーム市場は、2019年の3億600万米ドルから2024年には31億700万米ドルに達すると予測されており、GoogleのStadiaやMicrosoftのXbox Game Passなど大手企業が続々と参入しています。
現段階においてクラウドゲームの課題である通信環境とサーバーの過負荷については、通信環境が5Gになり、通信速度さえ安定すれば誰もがクラウドゲームを通じて気軽にゲームを楽しめるようになるでしょう。
クラウドゲームサービスを提供している会社
クラウドゲームは怒涛の覇権争いに突入しています。
なかでも主要なクラウドゲームサービスを提供している会社は以下の5社です。
- Google「Stadia」
- ソニー「PlayStation Now」
- Microsoft「Xbox Game Pass」
- Amazon「Luna」
- SoftBank × NVIDIA「GeForce NOW Powered by SoftBank」
それぞれのサービスについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。
クラウドゲームは手軽にゲームがプレイできるカジュアルゲーマー向けのサービス
クラウドゲームは、あらゆるデバイスでゲームをプレイし、ゲームを気軽に楽しみたいカジュアルゲーマー向けのサービスと言えるでしょう。
格闘ゲームやFPSなどのコンマ秒を争うゲームプレイには現段階では不向きだと言えます。
そして、今までになかったゲーム体験を提供することで、これまでとは違う新しいゲームの楽しみ方として住み分けされていくと考えられます。